もしパートナーと、”ハメ撮り”や”ビデオチャットでH”したことある人は、今後セクストーションの被害に会ってしまうかもしれません…
セクストーションとは、sex(性)とextortion(お金を強要すること)をかけ合わせた造語です。
セクストーション(sextortion)
相手の性的な写真や動画を入手し、インターネット上で公開したり、友人や知人に見せたりするなどと脅迫する行為。
コトバンク(デジタル大辞泉の解説)
日本でも、こういった脅迫行為があることは知られていますが、決まった名称はなく、痴漢やリベンジポルノと違い、一般的に知られている言葉ではありません。
セクストーションは元恋人やセフレ、不倫相手だけではなく、ネットで知り合ったばかりの相手からの被害も見受けられます。その場合、初めから脅迫を目的としていたり、組織的に行われている可能性もあります。
セクストーションにはどんな手口があるのか、被害に会わないためにはどうすればよいのか調べてみました。
よくある3つのケース(ネット、元恋人、スパムメール)
セクストーションは相手が元恋人でも、その日知り合ったばかりの相手でも起こります。また脅迫の仕方も、その後も性的関係を迫るものや、金銭を要求するなどいくつもの異なるケースが存在します。
ネットで知り合った相手に脅される
facebookやTwitterといったSNSや出会い系で知り合った相手に、ビデオチャットでHなことをしたときの映像をばら撒くと脅迫されるケースです。
使用しているものがパソコン、スマホどちらだとしても、その映像は簡単に録画することが可能な上に、通話相手には録画していることがわからないので気付くこともできません。
また、悪質な相手の場合、画像データを装って電話帳など個人情報を盗み取るマルウェア(悪意のあるソフト)を送りつけたり、「このアプリで話そう」とマルウェアを仕込んだアプリをダウンロードさせて情報を盗み取る場合があります。
こちらの恥ずかしい姿を録画した相手は、「奥さんや会社の知人に送りつける。嫌ならお金を払え」と脅してきます。
拒否していると実際に本人や奥さん、知人に送り付け、さらに脅迫を続けるため、人間関係が崩れるのを防ぐためにも、被害者が折れてお金を払ってしまうのです。
スパムメールによるセクストーション詐欺
2018年の7月以降に被害が増加したのがスパムメールによるセクストーション詐欺です。スパムメールは迷惑メールと同じで、見ず知らずのアドレスから急に送られてきます。
メールの内容は、「あなたのウェブカムをハックして動画を撮ったから、それをばら撒く。嫌ならこの口座にお金を払え」といったもので、メールには他で漏洩している電話番号やパスワードを記載するケースもあります。
また、アダルトサイトを見ているタイミングで送ってくる場合が多く、ついつい信用してお金を払ってしまいます。
しかし、スパムメールの送信者は、受信者のプライベートな動画を持っていることはありません。あくまでハッタリで脅迫してくるので、厳密にはセクストーションではなく、それをを装った”詐欺”になります。
元恋人や不倫相手など性的パートナーに脅されるケース
別れた相手が、逆恨みなどの感情から過去に撮影した性的な動画や画像(合意の撮影、盗撮どちらも含む)をばら撒くのがリベンジポルノですが、このばら撒きをネタに脅迫するとセクストーションになります。
脅迫の目的は金銭だけでなく、肉体関係の継続を迫るケースもあります。
この場合、加害者は実際に画像や動画を持っている可能性は高く、被害者と親しい人の連絡先を知っていることも多いため、前述の2つのケースよりたちが悪いです。
また、警察に相談しようにも、脅迫の証拠となる音声データやメッセージを持っていないと警察が動けないため、加害者側に証拠をつかませないような立ち回りをされると泣き寝入りするしかありません。
セクストーションへの対策
被害に会わないための事前策
セクストーションの脅迫に屈してしまうときは、実際に相手が動画や画像データを持っている又は持っている可能性がある場合です。
スマホやパソコンのインカメラは普段から隠しておきましょう。テープを貼っておくのもいいですし、今は専用のアタッチメントも販売されています。
あとは、知り合ったばかりの相手とビデオチャットをしないこと。どうしてもHなチャット相手が欲しいのであれば、有料のチャットサービスを使うのも手です。身元の知れない相手と違い情報を流出させることはないでしょう。タダより怖いものは無いってやつです。
恋人が相手の場合は、勇気をだしてハッキリと断ること。ただ、楽しみの一つとしてハメ撮りもしてみたいという場合は、だれなのか特定されないように顔を隠すなどしましょう。
どんなに信頼できる相手でも、その後の関係がどうなるかは誰にもわからないため、セクストーションやリベンジポルノの可能性は0ではありません。写真や動画を撮るなら、ばら撒かれた場合のことも頭に入れておいてください。
被害に会ったときの対応策
セクストーションの対策には
- 無視すること
- 脅迫の証拠を残しておく
- 警察や弁護士に相談
この3つが挙げられます。
もし見知らぬアドレスからセクストーションのメールが来た場合は、無視しましょう。ほかのセクストーション詐欺はほかのネット詐欺と同じくこちらが行動しなければ相手は何もできません。
ネットで出会った相手や、元恋人や不倫相手から脅迫された場合は、脅迫メッセージのスクショを撮ったり、会話を録音するなどして、必ず証拠を残しましょう。そうしないと警察に相談しても動いてもらえず泣き寝入りするはめになります。
最終的に頼るのは警察と弁護士になります。そのためにも必ず脅迫の証拠を確保しておくこと。証拠がなくても、その後リベンジポルノの被害に会った場合にスムーズに対応してもらうことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。セクストーションは恋人がいる人もいない人も被害に会う可能性があります。また、脅迫だけでなくリベンジポルノの被害につながるため、その恐怖は計り知れません。
普段から他人に見られては困るような画像、動画を残さないよう心がけましょう。
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