出会い系サイトをお使いの皆さん、
「このサイトはサクラばっかりで全然出会えねー!」
って思ったことありませんか?でもその相手、サクラではないかもしれません。
もちろん、悪徳出会い系サイトでは、「サクラ」とよばれる男性スタッフが女性を装ってメッセージのやりとりをしていることがほとんどですが、まともな出会い系サイトにサクラ会員は存在しません。
そのかわりに皆さんの出会いを邪魔するのが、「業者」、「キャッシュバッカー」と呼ばれる存在です。
この記事では、なぜまともなサイトにサクラがいないのか、業者、キャッシュバッカーと呼ばれる存在は何なのかを説明します。
サクラとは違う業者、キャッシュバッカーとは何か?
サクラの意味
サクラと聞いてイメージするのは、以下のようなものがあります。
- 開店前の飲食店の行列
- パチンコ屋の客
- コンサートやイベントの観客
どれも店やイベントが繁盛しているように見せるためのものです。派遣アルバイトの募集でもよく見かけます。
サクラという言葉は隠語なので、明確な定義はありませんが、Wikipediaに概要が書かれていたので見てみましょう。
サクラとは、公演主催者や販売店に雇われて客の中に紛れ込み、特定の場面や公演全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を作り出したりする者を指す隠語。当て字で偽客とも書く
Wikipedia サクラ(おとり)
サクラの要素としては以下の2点があります。
- 主催者、店側から雇われている
- イベント等を盛り上げたり、良い雰囲気を作り出す
出会い系サイトであれば、サクラである要素は
- サイト側に雇われている
- サイトに活気があると思わせる
となりますね。1つ目の「雇われている」というのが重要なポイントなので覚えていてください。
「サイトに活気があると思わせる」というのは、出会える女性会員(もしくは男性会員)がたくさんいる!と思わせる行為です。
ちなみに、サクラの語源は、江戸時代の歌舞伎小屋で、タダで芝居を観れる代わりに、見どころでかけ声をかける役割の人がサクラと呼ばれたことのようです。
あきらかに100%サクラを使っている詐欺サイトについては別記事にまとめてあります。
業者とはなにか?
出会い以外の目的をもって組織的にサイトを利用している人たちのことを言います。たとえば
- アドレス、アカウント情報回収業者
- 援デリ業者
- 他サイト誘導業者(詐欺、ぼったくりサイトへ誘導)
また、組織的ではなく、個人的に出会い以外の目的で利用している人たちのことを業者と呼ぶこともあります。
- 売春目的(援助交際、パパ活の一部)
- ネットワークビジネスの勧誘
彼らの共通点は、目的が恋愛やセックスではなく、「お金」であることです。
お金が目的である以上、出会いにつながることはありません。
組織的に活動してる人たちは、アドレスやアカウント情報を集めることで雇ってる側から報酬を貰ったり、援デリの客を出会い系で見つけることで報酬をもらっています。
個人的に活動している人たちは、売春、パパ活の相手からお金を貰う。または、自らのネットワークビジネスに相手を引き込んで自分の利益につなげています。
キャッシュバッカー(CB)とは何か?
出会い系におけるキャッシュバッカーとは、男性会員とやり取りすることでポイントを貯めて、現金(または景品)と交換することを目的としている人のことを言います。
「対象商品お買い上げの方に、今なら現金1万円キャッシュバック!」
こういうキャンペーン見たことありますよね。このキャッシュバックという言葉から来ています。
ただ、出会い系は女性会員無料なものがほとんどですので、本来の「払ったお金の一部が返ってくる」キャッシュバックとは違います。
そしてキャッシュバッカーという言葉で検索しても出会い系関連のページしか出ないうえ、Wikipediaにも載っていないことから、出会い系界隈でしか使われていない造語のようです。
キャッシュバッカーはメッセージのやりとりや、投稿した画像や動画をたくさん見てもらわないと稼げないので、以下の特徴があります。
- メッセージが短文
- 返信が早い
- 自分の投稿を見るよう誘導(プロフィールや日記から)
出会い系が出始めたころは猛威を振るっていたキャッシュバッカーですが、最近は
- 広告にお金をかけたほうが効率が良い
- ポイントを現金と交換できるサイトが限られている
- 還元レートが少ない(稼げない)
などの理由で大手サイトならそんなに多くありません。が、小遣い目当てで使っている女性がいまだにいて、それが純粋に出会いを求める人たちの邪魔になっていることは確かです。
サクラと業者&キャッシュバッカーの違いはココ!
サクラとほかの二つを分ける要素はひとつだけ
サイトに直接雇われているか否か
です。サクラは運営側が直接人を雇ってほかの会員を騙しているため、サイト運営者が詐欺罪にあたります。
実際にサクラを使った詐欺サイトの運営者が逮捕されている事例もあります。本当にサクラがいるサイトやアプリはすべて悪徳サイトだと考えてよいでしょう。
一方、運営側から現金や景品を貰えるキャッシュバッカーはグレーな印象を受けますが、法律に沿って行われているため犯罪ではありません。(それでも嫌な存在ですが)
また、女性会員を増やすための特典という意味合いがあるので何とも言えません。ただ、出会いを求めるうえで非常に邪魔なことには変わらないんですよね。
もう一つの業者ですが、これは一般会員を装っている以上防ぐのが難しいです。まともなサイトであれば、運営側のパトロールや通報システムによって、疑わしいアカウントを凍結するなどの対処をしています。
それでも業者がいなくならないのは、彼らが
- NGワードをかいくぐるための隠語を用いる
- しばらくやり取りする間は素性を表さない
といった対策をするため、対処が難しいこと。 また、単純に消しても消してもどんどん湧いてくるからです。
サクラや業者、キャッシュバッカーがいない出会い系はないの?
サクラがいないサイト、アプリはある
大手のサイトやアプリであれば、サクラを雇っていません。というのもすでに会員数が多いのでサクラを雇うメリットはなく、逆に訴えられたり業務停止になるというデメリットしかないからです。
また、広告を出して多くの人の目につくようにしているのアプリも、サクラがいる可能性は少ないでしょう。サクラを雇うにもお金がかかるので、広告で見たことのないようなアプリより信用度は高いです。
反対に、最初から騙す気しかない詐欺サイト、アプリは会員がいないとこから業務を始めるのでサクラを雇う必要があります。こういったサイトやアプリは、宣伝していないにもかかわらず、アクティブで見た目も良いプロフィールの女性がたくさんいます。(みんなサクラなんですがね)
業者がいない出会い系はないかも…
残念ながら、出会い系サイトやマッチングアプリで業者が全くいないものはありません。
面談を行うような婚活サービスなら全くいないかもしれませんが、詐欺やネットワークビジネスに100%遭遇しないとはいえません。
ただ、運営の管理が厳しい婚活アプリや恋活アプリは、すこしでも性的な内容を書き込めばアカウント凍結されるので、援デリ業者はほとんどいません。
一方、どこにでもいるのがネットワークビジネスの勧誘です。彼らはサイトやアプリ上のやりとりでは勧誘行為をしないので、実際に会うまではわかりません。そのため運営側も対処するのが難しいと思われます。
キャッシュバッカーがいないサイトはある
奴らは、キャッシュバックのシステムがないサイトやアプリにはそもそも存在しません。月額制のマッチングアプリなら男性側にポイントを使わせる必要もないのでいないと思っていいでしょう。
ポイント制の出会い系サイト、アプリで、キャッシュバックのシステムがある場合は、キャッシュバッカーは存在します。
彼女らの活動が活発なのは、以下の特徴があるサイトです。
- ポイントを現金に換えられる
- 還元レートが高い
女性会員として登録しないと、還元レートなど細かいシステムを知ることができませんが、J!メール、華の舞といったサイトが彼女らにとって好条件だと言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回の記事をまとめると
- 会員数の多いサイト、アプリに「サクラ」はいない
- まともなサイトやアプリにも 「業者、キャッシュバッカー」 はいる
- 業者が全くいないサービスはない
そもそもサクラのいる詐欺サイトを選ばないこと。サービスを選ぶことでキャッシュバッカーは避けられるが、業者を避けることは難しい。
プロフィールやメッセージから「業者」か否かを判断できることが出会いへの近道と言えるでしょう。
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