詐欺サイト・アプリの被害に会うとき、もっとも憎まれるのはみなさんを騙してやりとりをしていたサクラや詐欺サイトの運営ではないでしょうか
しかし、悪質な出会い系に登録してサクラとやり取りする以前に、悪質な口コミ、アフィリエイトサイトに騙されているのを忘れてはいけません。
注: アフィリエイトとは、HPやブログに企業の広告を掲載し、その広告から発生した成果の分だけ利益を得られるもの。google adsenseやA8netなどが有名
彼らは、いかにも有益そうな情報を提供したり、ときには正しくまっとうな情報を書くことで、こちらの信頼を得てから悪質なサイトやアプリへ登録するよう誘導します。
その手口は巧妙で、yahoo知恵袋や2chのまとめサイトなど、ネットを使っている人からすれば慣れ親しんだものを利用する場合もあり、ついつい騙されてしまいます。
今回の記事ではその巧妙な手口を紹介していきます。この記事を読むことで、みなさんがネット上に潜む巧妙な罠を避けられれば幸いです。
yahoo知恵袋や口コミサイトでステマして誘導する
ステルスマーケティング(略してステマ)という言葉が2010年にペニーオークション詐欺事件で有名になりましたが、詐欺サイトへの誘導でもこれと同じような手口が使われています。
ステルスマーケティング(英: Stealth Marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること[。
Wikipedia ステルスマーケティング
芸能人のステマはブログやSNSで行われますが、出会い系の詐欺サイトの場合はyahoo知恵袋や教えてgooなどの質問サイトや、2chなどの掲示板サイトで行われます。
質問サイトでは、以下のように親切にアドバイスをしながら、ちゃっかりアフィリエイトに通じるリンクを貼っています。回答が少ない質問ではベストアンサーになっていることもあり、回答者を信用してリンクを開いてしまう可能性は高いでしょう。
既にもう一つの質問にも答えさせてもらっていますが、
yahoo知恵袋
こちらにも回答させていただきますね。
先の質問にもお答えさせていただいた通り、
出会い系の口コミサイトなど、
検索で上位表示される出会い系紹介サイトの多くは
悪徳サイトの広告媒体として運営されています。
例)
サクラ出会い系を探せ!
http://ex.xlopp.net/
悪徳サーチ
http://www.deai-fraud.com/(リンク切れ)
サクラハンター
http://sakurahunter.com/
上記は有名なクチコミサイトですが、
そのサイドカラム等にあるランキングには、
出会えない悪徳サイトが堂々ランクインしています。
出会い系サイトの広告はかなり金払いが良く、
様々なアフィリエイター(広告収入を得るために活動している人)たちが出会い系のサイトを作って広告費を得ようとして…(略)
こういった人たちは、出会い系カテゴリーの複数の質問に答えることで、多くの人の目にとまるようにし、自分の利益になるアフィリエイトを載せたページへ誘導します。
誘導先で紹介しているサイトには大手出会い系サイトもありますが、サクラしかいない詐欺サイトも混じっていることがあるので注意しましょう
悪質なアフィリエイトページから誘導
詐欺サイトやアプリを紹介するアフィリエイトサイトは残念ながら存在します。そのパターンを見ていきましょう。
2chまとめサイト風のページ
ハムスター速や痛いニュースなど、2chの面白いスレッドを紹介するサイトが多く存在します。その内容は複数の人の会話であり、口コミでもあるので、親近感が湧きやすいです。
悪質なアフィリエイトをする人は、このまとめサイトを利用します。まとめサイトを模したサイトを作り、そこで
「この出会い系で簡単にエロい女と出会えたw」
「まじかwwおれもやってみるww」
といった会話がされているように見せかけます。実際には掲示板から引用されたわけではなくでっち上げの会話ですが、初めて訪れた人は匿名の掲示板で話された内容だと勘違いしてしまいます。
彼らはそれを利用して、会話の中にアフィリエイトのリンクを貼り、出会い系への登録を誘導するのです。
中身は有益なサイトでも悪質なリンクを貼っている
サイト自体は皆さんにとって有益でも、載せているリンク先は詐欺サイト・アプリである場合があります。
例えば、先ほど紹介したyahoo知恵袋の回答に載っていたものは、有益な口コミサイトです。しかし、おすすめの出会い系として紹介しているものに詐欺サイトが混じっています。
彼らはサイトとしての信用を得たうえで、詐欺サイトやアプリに誘導するのです。
出会いとは全く関係ない内容のブログでも、掲載されている広告の中に詐欺サイト・アプリのものが混じっている場合もあります。
信頼できる内容で、見る人にとって有益なサイトでも、リンク先が詐欺である可能性ある。ということを忘れないようにしましょう。
ホームページ以外からの誘導
詐欺サイトへの誘導は2chまとめ風サイトや口コミサイトからだけではありません。今や古典的なやり方ですが、迷惑メールやSNSからの誘導する手口もあります。
迷惑メールに貼ったリンクからの誘導
今やこの手口で引っかかる人はなかなかいないと思いますが、今でも迷惑メールが存在するということは、これで騙される人もいるのでしょう。
普段から使っているメールアドレスに送られてくる迷惑メール。
「一千万円が当たりました!」
とか
「○○銀行からのお知らせ」
などなど様々な種類があり、目的もウイルスに感染させることや、架空請求などありますが、出会い系詐欺サイトの場合は、そのサイトに登録させることが目的です。
メールの内容としては、架空の女性や男性、有名女優や俳優、アイドルなどを装ってメッセージを送り、そこにサイトへ誘導するリンクが貼ってあるものや、ダイレクトに詐欺サイトの宣伝をしてくるものがあります。
迷惑メールは開かず無視しましょう。
SNSで知り合って誘導
FacebookやLINEなどにも迷惑メールのような存在があります。
見知らぬ人から
「知り合いかもって表示されたんで友達申請ちゃいました(^^♪よかったら仲良くしてください!」
といった内容のメッセージが送られてきたことありませんか?
その場合、迷惑メールと同じく無視するのが正解です。
もし友達登録してメッセージのやりとりをしてしまうと、しばらくしてから
「スマホが調子悪くなっちゃって、こっちで連絡とれないかな?」
と言ってきます。こうして詐欺サイトへ誘導するのが彼らの手口です。もちろん、アカウントに使われている写真やプロフィールは偽物です。
もちろん、男性だけではなく女性もターゲットになるので注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。詐欺サイトやアプリは登録する前から私たちを騙してきます。
もし怪しいな、と思ったらこの記事で紹介した手口を思い出してください。親切に情報を教えてくれていても、最終的には詐欺サイトへ誘導している可能性があります。
え、お前がのサイトも怪しいんじゃないかって?
そう思った方は素晴らしいです。何を隠そうこのサイトもアフィリエイトによる収益を頼りに運営しています。しかし、自分で言うのもなんですが出会いを求める人にとって有益なサイトを目指して運用しています。
信用できるかどうかは皆さん自身で判断して、有効活用してください。
無論、質問サイトで回答してくれる人達や、情報サイトがすべて悪者というわけではありません。最初から「騙すつもりだな!」と食い掛らないようにしましょう。
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