ニュースでも報道され有名になったロマンス詐欺。中年女性の被害が主に報道されているが、男性をターゲットとしたロマンス詐欺もある。
ロマンス詐欺の手口や被害、どのような人間がやっているのか知ることで、被害を未然に防いでほしい。
ロマンス詐欺とは何なのか?
広義の意味と報道で使われている意味
広義のロマンス詐欺は、デート商法や結婚詐欺など、恋愛感情を利用した詐欺全般を指します。国際恋愛を演出するものは国際ロマンス詐欺と呼ばれます。
実際には男性の被害者も存在するはずですが、 報道されているロマンス詐欺は、中年女性を標的とした国際ロマンス詐欺がほとんどです。
詐欺師集団はナイジェリアやガーナなどアフリカ人が組織していることが多く、ナイジェリア詐欺という名称が使われることがあります。
ナイジェリア、ガーナ人によるロマンス詐欺の手口
彼らは偽のプロフィールで、軍人や医者などの白人男性を装い、Facebookやgoogle+といったSNSや、国際的な出会い系サイトでアプローチしてきます。
SNSや出会い系サイトで繋がると、すぐにLINEやメールなどの個人的な連絡手段に移ります。
短期間で情熱的に恋愛感情を伝えてくるのが特徴で、ハニー、ダーリン、スウィートといった甘い言葉を多用します。
連絡をとってある程度経つと、「親族が急病で治療費が必要」とか「日本に行く費用が必要」といった理由でお金を振り込むように要求します。(振込にはウエスタンユニオンがよく利用される)
共犯者として利用されるミュールとは?
ロマンス詐欺では、お金を奪われる被害者だけでなく、しらずのうちに詐欺師たちの共犯者であるマネーミュールになってしまう場合があります。
ミュール(mulu)はロバという意味で、資金洗浄のためにお金を運ぶ役割の人を指します。
詐欺師に「お金を預かってほしい」と言われて一時的に大金を預かり、足のつかない方法で詐欺師に送金してしまうと、資金洗浄の共犯者の出来上がりというわけです。
マネーミュールは事前に詐欺師に「親族の治療費」といった名目でお金を貸しており、「預けたお金から借りてたお金を返すよ」と言われるとつい引き受けてしまう可能性が高いのです。
報道は女性被害者ばかりだが、男性被害者も多い?
ロマンス詐欺と聞くと、ロマンティックな出会いにあこがれる女性が被害に会うように考える人が多いかもしれませんが、男性を狙った手口も見受けられます。
男性を狙う詐欺師のプロフィールは?
男性がターゲットの場合、詐欺師は峰不二子のようなスタイルの良い美女を演じるイメージがありますが、それでは男性も騙されなくなってきたのか、より庶民的なプロフィールや写真を使うようになりました。
美女だと「これは美人局かな?あやしい、、、」と思いますが、普通の見た目だからといって信頼できるなんてことはありません。
詐欺師たちはプロフィールを、シリアやアフガニスタンなどの難民キャンプで困っている政府高官のお嬢様や、看護師として欧州や欧米から派遣されている女性を装うことが多いようです。
男性相手にはお金を少しずつ要求する?
男性をターゲットとしたロマンス詐欺の特徴として、詐欺師が求める金額が少ないことが挙げられます。
女性がターゲットの場合は、親族の治療費や荷物の輸送費など5万円以上の金額を要求されることがおおいですが、男性相手の場合「は連絡を取るための携帯が壊れたので、修理費が欲しい」とか「生活費を支援してほしい」と1万~2万円程度を要求してきます。
そのため、被害者の男性は何度か要求に答えてお金を払っても、それほど大きな金額にはならないため、「悪い女に引っかかった」と納得して、周囲には詐欺にあったことを言いません。
これロマンス詐欺の男性被害者が少なく見える理由の一つです。もちろん女性のなかにも泣き寝入りしてしまうかたはいますが。
まとめ
いかがだったでしょうか。国際ロマンス詐欺は女性だけでなく男性もターゲットになります。
見ず知らずの人からアプローチされたら疑うようにしましょう。
国際ロマンス詐欺は日本以外でも猛威を振るっているため、海外の詐欺対策サイトにプロフィールに使われている写真やメッセージの文章がデータとしてまとめられています。
あやしいと思ったら画像検索や文章検索してみて下さい。
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